ヘパリン投与によりapttは延長するので、透析におけるヘパリンやメシル酸ナファモスタット(フサン)などの抗凝固剤の使用量のモニターにも使われます。 抗凝固剤のモニターでは、apttはヘパリン使用前の、値より、1.5倍~2倍になるように調整します。 ヘパリンの抗凝固効果が十分に認められず, aptt を1.5 倍に延長するために35,000 単位 / 日以上のヘパリンを要する病態は,「ヘパリン 抵抗性」として知られる.この原因として,血 漿at レベルの低下,急性相反応蛋白質(crp)
遠位のDVT(膝窩静脈以下)は治療適応か •近位のDVTは当然、抗凝固療法を行う。 •Two-Point Strategyでは、遠位のDVDは当然見落とされる。 •遠位のDVTではPEの合併リスクは低い。 •遠位のDVTに抗凝固療法を行うべきかは専門家のなかでも意見 が分かれている。 DVT deep vein thrombosis 深部静脈血栓症 ECC extracorporeal circulation 体外循環 FDA Food and Drug Administration 米国食品医薬品局 HFS hip fracture surgery 股関節骨折手術 HIT heparin-induced thrombocytopenia ヘパリン起因性血小 板減少症 HOT home oxygen therapy 在宅酸素療法 ICOPER International Cooperative 血栓塞栓症の発症リスクの高い症例では抗血栓薬のヘパリンによる代替療法が勧められています。ヘパリンは血中半減期が短く、術前4~6時間前の投与中止により抗凝固作用はほぼ消失するため、休薬期間中の血栓塞栓症の発症リスクを最小限に抑えることが可能です。 APTT:activated partial thromboplastin time BMI:body mass index CT:computed tomography CTEPH:chronic thromboembolic pulmonary hypertension DIC:disseminated intravascular coagulopathy DVT:deep vein thrombosis ESC:European Society of Cardiology FDA:Food and Drug Administration HIT:heparin-induced thrombocytopenia HOT:home oxygen therapy … 術前4~6時間からヘパリンを中止するか、手術直前に硫酸プロタミンでヘパリンの効果を中和する; いずれの場合も手術直前にapttを確認して手術に臨む; 術後は可及的速やかにヘパリンを再開する
ラスチン時間(aptt)を正常対照値の1.5~2.5倍に調整する。手術の4~6時間前からヘパ リンを中止するか、手術直前に硫酸プロタミンでヘパリン効果を中和する。いずれの場合に も手術直前に必ずapttを確認する。術後は可及的速やかにヘパリンを再開する。
ヘパリンからワーファリンへの移行 pt-inrが1.6を超えればヘパリンは中止 69歳以下: pt-inr 2.0-3.0 70歳以上: pt-inr 1.6-2.6 ヘパリン開始翌日か2日後に出血性梗塞が無い事を確認(神経救急専門医にコンサルト … 最初に約 3,500 単位の未分画ヘパリンを皮下注射し,投与 4 時間後の aptt が目標値となるように, 8 時間ごとに未分画ヘパリンを前回投与量± 500 単位で皮下注射する。煩雑な方法ではあるが,最高リスクでは単独使用でも効果がある。
ヘパリンの効果を厳密に求めるためには、APTTの測定をしなくてはならない。APTTは正確である半面時間が かかるため、ベッドサイドで簡便に施行できる検査としてACTが用いられるようになった。 CTはActivated Coagulation Timeで、活性化凝固時間と訳されます。 DVTの離床基準 Dダイマー値 (病院により基準が異なる場合があります) 5 μg/ml以下:歩行許可 2 μg/ml以下:外来での抗凝固療法 抗凝固療法開始 24時間持続点滴ヘパリン ⇒目標APTT基準値の1.5~2.0倍 ⇒経口抗凝固剤開始 ヘパリンを先に投与していればワルファリンの開始は同日でも構わない。pt/inrにて用量を調節することになるが,初期投与量は1日5-6mgがよい。inr値が目標の2-3に落ち着くまで5日前後かかるので,それまではヘパリンにより抗凝固を利かせる。 (5)用量調節未分画ヘパリン aptt(活性化部分トロンボプラスチン時間)の正 常値上限を目標として未分画ヘパリンの投与量を調 節して,抗凝固作用の効果をより確実にする方法で ある.煩雑な方法ではあるが,最高リスクでは単独 使用でも効果がある.